九州ツーリング1日目(由布川峡谷~両子寺~杵築)
既に余裕で年も明けていますが、昨年9月に遅めの夏休みを取って九州へツーリングに行っていました。
ここ数年の夏の尋常ではない暑さを考えると、夏本番の時期にどこかへ出かけようという気にはとてもなりません。とはいえ、9月もまだ十分以上に暑かったのですが。
これまでは仕事の都合に合わせて休む時期を決めざるを得ないことが多かったのですが、もう老い先短いこともあり好きにさせてくれという気持ちもあります。
東京から九州まで自走はさすがにやりたくないのでフェリーで移動です。
本当は有明か横須賀から乗りたかったのですが、諸々の都合で神戸からサンフラワーで大分に渡ることにしました。
非力なセローで上り下りの多い新東名はちょっときついのと、さらには初っ端からの雨に古いカッパはすぐに雨水が染みてくると、テンションだだ下がりです。
琵琶湖が見えるころには晴れてきて、いつもギリギリセーフの到着時間は今回結構余裕があったのは救いでしたが。
大分までは12時間ほどの乗船時間で、明石海峡大橋を見送ったら、あわただしくメシ、風呂、寝るで翌朝を迎えます。
大分を到着地にしたのは、数年前の大雨以降立ち入りできなくなっていた由布川峡谷へ入れるようになったので、出来るだけ近くへ降りたいというのがありました。
ルートはグーグルマップの言うとおりですが、相変わらず変な道をガイドしてきます。なので、同じルートを走っているバイクを見ると、あれもグーグルマップどおり走っているのかなと思います。
山道を上がって行くと由布川峡谷と矢印を書いた小さな看板が電柱のところにあり、ちょうどそこに小さな神社がありました。
別に何かすごい訳でもないのですが、石の鳥居のたたずまいがいいなぁと。
この後ツーリングを続けていて気付いたのですが、九州では石造りの鳥居や橋、石垣やらが沢山残っていて、これでいちいち止まっていたら切りがないところです。
社殿は古びていますが、屋根瓦の雰囲気やしゃちほこが乗っていたり、やはり何となくたたずまいがいい気がします。せまい集落の道を抜けて由布川峡谷までやって来ました。
環境整備の協力金100円を払っていざ峡谷へ向かいますが、しばらく歩くと雨が降り出し、バッグにレインカバーをかけたりするために駐車場まで戻るはめに。相変わらずの引きの強さだと思います。
豪雨でこれまであった2か所の渓谷降り口が使えなくなったため新たに作られた降り口です。
ここの壁の高さがどのくらいあるのか分かりませんが、峡谷の高い所では60mほどの高さになるそうです。
行きはよいよいというやつで、帰りの登りは運動不足の年寄りには堪える高さです。
谷底まで下りると河原になっています。峡谷ではありますが、この辺りは少し広くなっているようです。
降り口から川を渡り、対岸の岸を下流へと向かいます。上の写真は上流側を振り返ったものですが、早めの時間で人もいなかったので、対比するものがなくて崖の高さが伝わりづらいですね。
岩の割れ目からせり出す木が目を引きます。
さらに少し進むと橋の下の滝が見えてきました。
崖を流れ落ちる滝の足元まで行けるはずなのですが、川伝いに行くには段差が大きく川の流れもそれなりに勢いがあるので、転ぶとカメラを水没させるリスクが高く、一方で、対岸は大きな落石があって進めそうに見えません。
昔は割合簡単に滝の下まで行けたみたいに書かれていたりしますが、現状、初見ではどう進むのかよくわかりません。
仕方ないので、川の流れの中を慎重に進めるところまで進んで三脚を立てます。
まだまだ全然遠いし場所も選べないのですが、望遠で撮れそうなところだけ撮ってみました。
手前のツタが気になるし、橋もギリ見えているという感じでやはりこっちじゃないよなと思います。
無理して怪我したりカメラを壊しても困るので見切りをつけて撤退しました。
ここはかなり楽しみにしていたのでがっかりというのが正直なところです。
後で調べたら対岸の岩を越えていくのが正解だったようですが、 足元が漁サンではどちらにしても岩の上り下りは厳しかったでしょう。
峡谷内では、よく崖の上の森から水が滴り落ち落ちていますが、岩の洞穴からも水が出ていたりなかなか興味深いです。
上流へ川を遡っていくとチョックストーンという崖に岩が挟まったビュースポットがあったり、峡谷の美しい風景が見られるということですが、そちらはかなりハードルが高いらしく、ツアーに参加するか、しっかりした準備をしていかないと素人では危ないかなと思います。
ここで(いつものことながら)思っていたより時間を使ってしまったのですが、国東半島へ向かいます。
朝から曇りがちでしたが、移動し始めたころには晴れてきました。東九州自動車道から見える別府湾は前日の雨のおかげで霞がなかったこともあって、かなり美しかったです。
せっかくならどこかの展望台に登っておけば良かったかなと思いますが、あとの祭です。
東九州自動車道から日出バイパスに入り杵築から山へ入っていきます。向かう先は両子寺というところで、これで「ふたごじ」と読むそうです。
結構よく知られたお寺さんらしいのですが、自分は全然知らずグーグルマップを眺めていたときにたまたま見つけて興味を引かれた感じです。
ここは山門へ上る参道の両脇に石造りの仁王様が立っていて、なぜか北斗の拳を思い出しました。実際には、全然北斗の拳っぽくはないのですが。
天気が回復したのは良いのですが、片側の仁王様にだけ日が当たってどうにも具合が悪いです。雲で日が陰らないかなと思ってしばらく待ってみましたが、他の参拝者の人が通ったり思うに任せないないので、あきらめて境内へ向かいます。
仁王様が入っていなくても良い雰囲気の参道なのですがね。
参道のこのあたりは紅葉時期も良さそうな雰囲気があります。
受付で拝観料を払ってお寺の中へ。
書院や護摩堂あたりは何やら整備中のようで、どうのなっているのか分かりませんでしたが、そこから奥の院の方へ向かうといかにも山中にある古いお寺という雰囲気です。
特に何というわけでもありませんが、木の雰囲気が良いかなと。
境内を進むと中に神社があります。神仏習合もあり珍しい訳でもありませんが、ここの社の前に居るお地蔵様?が少し変わっていて、廃仏毀釈の頃に壊されたのか軒並み頭がありません。
その代わりに石が置かれていたのですが、上手く置かれているものなどは何やら最初からそうだったんじゃないかと思うようななじみ方です。お地蔵様にはいい迷惑でしょうが、これはこれで雰囲気があります。
写真は撮っていないのですが、境内の中に川が流れていて、そのあたりが何やらがちゃがちゃになっています。
石の橋っぽいものも落ちているし何だろうと思っていたら、2024年の台風で川が増水してかなりの被害があったようです。本来川の上に一枚岩の鬼橋という橋があったのですが、増水で岩を支えていた石組みが壊れて流されたそうでした。
地震やら台風、水害でここ数年立ち入れなくなった場所や被害を受けた景勝地がたくさんあって気候変動の影響を感じます。
奥の院へ向かう階段の曲線が良い感じだなと。
さらに進むと、奥の院へ上がって行く石段の手前に鳥居がありました。仏教寺院の奥の院へ向かう道に鳥居があるというのも不思議なもので、歴史の紆余曲折を感じさせます。
鳥居の先にある石段を上がり、少し進むと奥の院が見えてきました。
普通のお堂のように見えますが、ここは山の斜面の洞に覆いかぶさるようにお堂が建てられいます。お堂の脇に入り口があって洞穴にも入れるようになっていて、中にも仏様が祀られています。
ちなみに奥の院は江戸時代末期に当時の藩主だった松平候の寄進によるものだそうです。
境内はさらに山の方へも続きますが、ここら辺で引き返しましょう。
山門に戻ってきた頃には程よく日も陰っていました。来た時も薄々思ってはいましたが、最初から境内を回って時間調整をすればよかったなと。
山門の前には境内から続いていると思われる川があって朱塗りの太鼓橋がかかっています。恐山では、太鼓橋は三途の川を渡るイメージでしたが、ここは普通に魔除け、清めのためでしょうか。
だいぶと日も傾いてきましたが、急いで杵築へ向かいます。
他にも行きたい所は沢山あるのですが、日程や天気の都合もあるので見切りをつけざるを得ません。変にsd Quattroにこだわらず普通のカメラを持ってくれば、もっとサクサク進むのは明らかなんですがね・・・
来た道をピストンして杵築までやって来ました。
杵築は坂の町というイメージで、名の付けられた坂道の周辺などに武家屋敷通りがあります。
資料館などもあるのですが、そもそも来た時間が遅く閉館時間でした。地方の施設やお店は閉店時間が早めってこともありますが。
とはいえ、坂道や武家屋敷通りに閉館時間がある訳でもないので、日の傾いた通りをプラプラと歩いてみます。
坂も武家屋敷通りもいい雰囲気ですが、ちょっと荒れてないか?と思う部分もあります。
ピカピカに直すと情緒もへったくれもなくなりますが、一方で放っておくと更に痛みが進みそうだし、文化財保護というのも悩ましいんだろうなと思います。(維持保全にお金もかかるし)
杵築の町を出るころには夕方5時を大きく回っていました。東北と違って九州は日が長いから助かるなと思います。
近くに泊まってゆっくり見たいという気持ちはありましたが、この後の行程を考えると仕方なく夕暮れの中を豊後大野まで移動します。
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