八甲田山ブナ二次林の紅葉

ブナ林と言えば白神山地、関東方面なら美人林が有名と思いますが、青森では八甲田山や十和田湖周辺にも立派なブナ林があります。

特に国道103号線沿いのブナの二次林は比較的樹齢の若いブナが密集して生えていて、通ることがある度にここは美しいなと思います。

 

 

前日に車で蔦温泉へ行った帰りにブナの二次林を通ったのですが、ピークを迎えたブナの紅葉が日に透けて美しく、翌日改めてセロー号で再訪しました。

この辺りは車を駐車できるような場所もなく観光バスも通るため、路駐などとてもできないのでセローで再訪したのですが、路肩が思った以上に狭く、かつ路肩を外れると即林に落ちるので、どうするかは結構悩みました。

結果的には道路標示版の基礎が路外に張り出していたので、その根元に止めてどうにかという感じですが、どうにも尻が落ち着きませんね。


 

ちなみに、二次林というのは、もともとあった林が伐採されたあとに二次的に成立した林なのだそうです。

もともと十和田周辺の平地で牛馬の牧畜がされていたものが、日露戦争や第一次大戦の影響で軍馬の需要が増えると、平地の牧場は軍馬の生育が主になって、押し出された形の牛馬の牧畜のため八甲田のブナ林が切り開かれて放牧場になったのだそうです。

ブナの実は6~7年に一度しか豊作にならず、一度ブナの森がなくなると生育の早いササなどに覆われてしまい、本来ブナが成長しにくい環境になるのだそうですが、放牧された牛馬がササを旺盛に食べるので、ブナの実から芽を出した幼木にも日が当たり育つことができたのだそうです。

本来のブナ林は、幼木から年経た大木までまちまちに生えていますが、この二次林は先のような経緯があるので、同じようなタイミングで生えたブナが成長したため、今のようなある意味整然とした林になったということでした。

このあたりの話は、奥入瀬フィールドミュージアムのHPに書かれています。

 


 

 

 

前日は天気が良かったのですが、この日は曇り時々晴れというところで前日ほどの華やかさはありません。しかし、このタイミングで来られただけでも僥倖と思うべきなのでしょう。

 

 

ダイナミックレンジがあまり広くないカメラなので露出をアンダー目に撮るのが習性のようになっていますが、陽の入ったタイミングで試しにオーバー気味にしてみました。

こうすると白樺っぽくも見えます。


基本ほとんど同じ場所で撮っているので、普通に撮っているとどうしても同じような単調な雰囲気になってしまいます。

二次林は全体に整然とした美しさがあるということは、逆に言えば多少場所を移動しても見え方は大きくは(多分)変わらないのですが、その中で工夫するだけの引き出しがないのが素人の悲しさです。


このあたりでブナ林を眺めている間中、林の中をクマ鈴の音が行ったり来たりしていましたが、登山道があるわけでもないこんなところでいったい何をしていたんでしょう。

キノコのシーズンでもなし、林業という場所でもなかろうし、何なんだろうかなと。もしかしてご同輩?


 

 



目先を変えて超広角で。

ファインダーを覗いていたときは、どうなんだこれ?と思いましたが、思っていたよりはちゃんと撮れていて良かったです。 

緑の葉が目立つのは不注意ですが・・・ 


 

セロー君の記念写真では看板がなければなあと思いますが、看板の青が黄色系の補色でポイントになっているような気もします。

まあ、ツーリングの記念写真だからこれでいいのでしょう。

 

ついでにカラーモードcinemaで雰囲気を変えてみました。

最近ではルックというのでしょうか。sd Quattroばかり使っていると時代に取り残されがちです。

ブナ林は山の高低差のある地域に広がっているので、全体としてみれば見頃は長めかなと思います。この時も酸ヶ湯から谷地温泉を過ぎたあたりまでの高度の高いところは紅葉終盤でしたが、蔦温泉辺りはまだ青葉が目立つという具合でした。ただ、まだ早いかなと思っていても、急に冷え込んだり突風が吹いたりしたら、いつの間にか散ってしまっていたこともありました。

 

ブナ林散策の帰りには、日本三大秘湯(と書かれている)谷地温泉に立ち寄りました。

八甲田の山中にあるのでまさに秘湯ですが、正直東北の山奥にあるような温泉は全部秘湯になるんじゃないかとも思います。

温泉は濁り湯系で、温湯にゆっくり浸かってから、熱めの湯に入って締めてを休憩をはさんで繰り返すのだそうです。泊まりで湯治に来るのもいいかなと思います。

こちらはPixel7aでポチっとなという感じですが、もうスマホだけあればカメラはいらないんじゃないかなと。

 

温泉でしばし沈没したあと、日が暮れる前にと帰路を急ぎます。

急ぐのですが、途中嶽八幡宮の標識が見えたので、つい気になって脇道へ入っていきました。

少し山を上がるとウィンドファームになっていて風車がいくらかあります。


 

ウィンドファームの先は道が細くなっていて、さらに霧が上がってきて全く先が見えません。 

霧の中でいきなり森のくまさんに出会うのも困るので、来た道を引き返すことにしました。(小心者)

 

振り返った先も霧が上がってきています。

西日の強い時間帯のはずですが雲にさえぎられて陽は届かず、霧の中に見える風車の他に左手方向にも建っているのですが、見えなくなっています。


 

霧の中に浮かぶ風車が雰囲気があるなと思いました。

時々、ブォーという汽笛のような、何かの機械音のような音が聞こえてきますが、クマ除けか何かなんだろうかと。


他の写真を見ると、風車の周りに虫らしきものが写っていて、中には風車と虫らしきものの両方にピントが来ているものがありました。

そうすると、 この虫らしきものは実は風車の周りを飛んでいて、虫どころのサイズではない暗黒神話体系的な世界から来た巨大な異生物で、さっきの音はその異生物を追い払う音ではないのか?

 

などと妄想をめぐらせますが 、そんな陰謀論みたいな話があるわけもなく、霧の中を帰路につきます。

 

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