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北海道ツーリング3日目

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虹が出ていますが雨です。 引きが強いというか、全道的に晴れているのに宿泊した標津の周辺のみ雨です。 北へ向かうか西へ向かうか考えて、先日北海道に上陸していた友人のナイタイ高原牧場の話が良さげだったので、西へ向かうことにしました。   道中の阿寒横断道路の山道は突風と雨で、セローの軽さが逆に仇になって吹き飛ばされそうになります。 ほうほうのていで山道を抜けて、晴れ間が見えたときはほっとしました。 十勝へ向かう途上には点々と農家直売のゆでトウキビの店があるので、最初に見えたところに立ち寄りました。 セイコーマートでも売っていますが、農家直売のものは甘さが全然違う気がします。 農家の方も糖度がすごく高いから、と言ってました。 店先でのんびり食べているとお店の人に電話が入ってきて、牛が逃げたから捕まえに行く、と車で行ってしまいました。 農家の人はバイタリティーあるなあ。   昼前頃にようやくナイタイ高原牧場へたどり着きました。 北海道は大きいので、地図では大した距離に見えなくても、実際にはちょっとそこまでとはいきません。 着いた時には、ここは楽園かと思いました。 道中風雨がひどい所もあったので、余計そんな気がするのかもしれませんが、晴れサイコーです。     牧場の道をずっと上がって行くと行き止まりにナイタイテラスがあり、牧場を眺めながら休憩したり食事ができます。 山の上からひたすら牧草地が広がる風景を眺めるのは圧巻で、とても気分のよいところです。 北海道で食べるソフトクリームは、どこでも濃厚で旨いです。 まあ、そんな気がするだけかも知れませんが。 ナイタイバーガーも食べてみて、旨いのですがマクドのジャンクな味に慣れ過ぎていると、ちょっと上品かなとも感じます。 ツーリングにもカメラを持って行きますが、スマホで見たりブログに上げたりする程度なら、むしろスマホで撮った絵の方がぱっと見見栄えがしたりして、自己満足以外の意味はほとんどない気もします。 牧場は、ところどころに点在する木がアクセントになっていて、眺めていて退屈しません。  実際に働くのは大変なのでしょうが、日々ストレスまみれの仕事をしていると、こんなところで働きたいなという妄想が出てきます。 ナイタイ高原牧場から北上して士幌線第三音更川橋梁跡へ来ました。 橋なんか日常的にいくらでも見ているのに、廃線跡の橋になると急に

北海道ツーリング2日目 3/3

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  根室の明治公園にあるレンガ造りのサイロです。 歴史的建造物なので何ですが、なんともとぼけたようなデザインです。 晴れていれば青空に映えると思いますが、相変わらずの残念な空模様です。   レンガの色は3棟それぞれ違いがあるようで、 レンガの積み方も微妙に違っているものがあったりします。      さすがに傷んでいる部分はありますが、昔の建物はしっかり建てられているなと思います。     根室をあとに、一路標津の天空への道へ向かいます。 実は「天に続く道」と「天空への道」を混同していて、 本当は「天に続く道」を見たかったのですが、この時は気付いてもいませんでした。 どちらにしても時間的に斜里まではとても無理だったでしょうが。   標津へ向かう途中、風蓮湖脇の道の駅スワン44ねむろへ寄り道しましたが、ここには野生生物のはく製が展示されていました。  なかなかに迫力があります。      小さくて見えませんが、牛がのんびり牧草を食んでいます。 こんな景色の中を走っていると、晴れていればとてもご機嫌な風景なんだろうなと、相変わらずの曇り空を恨めしく思います。   牧場の間を走っていると、牧草地になんだか大きな鳥がいます。 長いレンズがないので、手持ちのレンズで撮って拡大して見ると、なんとタンチョウのようでした。 おやおや、なにゆえ今頃こんなところを一羽でうろうろしているのかと不思議に思いましたが、当のタンチョウはそんなこと知らぬ気に歩いて行ってしまいました。   旧標津線奥行臼駅跡です。 立ち寄るかどうか迷って通り過ぎたあげく、考え直して戻って来ました。 北海道あるあるですが、廃線になった鉄道の木造駅舎です。 このあたりはクマさんがよく出るらしく、おっかなびっくり見学します。   単線の線路と島状のホームも保存されています。 電柱や駅の標識が軒並み傾いていますが、なぜそうなのかは謎です。 紅葉時期のきれいな写真を見ていいなと思いましたが、この時期ではまだまだ先の話です。 駅員室にはノスタルジーを感じさせる展示がされていますが、そもそも黒電話を知らない世代の人たちもかなりいるよなと思います。 近くに駅逓所跡もありましたが、閉館まで時間がなく残念ながら見送りました。 再び天空への道を目指しますが、途中雲間から日が差し始めて牧草地を黄金色に染め始めます。 北海道ではよくある風景

北海道ツーリング2日目 2/3

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  風車と言えば昔はオントルイくらいのものでしたが、今ではどこでも生えています。 太陽光発電は見た目が完全にディストピアなので好きではないのですが、風車はのどかな感じがして割と好きです。   花咲ガニで有名な花咲漁港へやってきました。 落石もそうでしたが、海岸線には霧がかかっていて、こっちはいつもこうなんだろうなと思わされます。 海上には港を守るための巨大な堤防があります。 堤防が何か?と言われればそれまでですが、何もない自然の中で突然巨大な構築物があると、人間の営みってすごいなと改めて思うところです。 花咲へは残念ながらカニを食べに来たのではなく、根室車石という国の天然記念物を見に来ました。 瀬戸内で育ったので、海は穏やかなものだと昔は思っていましたが、太平洋の波は名前に反していつも高いなと思います。 船も揺れるので、正直太平洋航路の船はあまり好きではありません。 根室車石です。 一般的に見る柱状節理は東尋坊みたいに縦に亀裂が入っていますが、こちらは車輪のように放射状に亀裂が入っています。 詳しくはwikiに譲りますが、成り立ち的にこの地方以外であまり見られないめずらしいものだとか。 石やら地形の話を追い始めるとブラタモリ的になりそうです。 場所を移して、再びトーチカ跡(友知トーチカ)です。 わざわざ北海道まで来て見るようなものかと言われそうですが、納沙布岬までの途上にあるし、なかなか見られないものなので。 まさにコンクリートの四角い箱です。 裏側に入り口があって中に入れそうですが、何か人骨でも落ちていそうでためらわれます。(そんなはずないですが) 草むらにたたずむセロー号 オンロードだとちょっと考えてしまうところも、セローなら気軽に入れます。 いいバイクです。 このあとENEOS歯舞SSで給油して、日本最東端給油証明書をもらいました。 店員さんも元気のいいところで、こういうイベント的なものがあると旅の楽しみになります。   納沙布岬へ着きました。 行ってきましたのアリバイ的な写真ですが、本土最東端の碑は駐車場の方になおざりな感じであります。 昔からあったのか覚えてはいないのですが、最近こういうのが増えたような気がします。 先ほどのリベンジではないですが、昼食はカニ丼にしました。 カニ入りの味噌汁はサービスで出してくれました。 ありがたや。 根室というとこんな

北海道ツーリング2日目 1/3

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 霧多布岬です。 この日は曇っていて太陽が見えませんが、そうでなくても霧が出て朝日は見えないのがデフォルトのようです。 時期が良ければ斜面一面に咲くキスゲと青い空で絶景のようですが、季節外れでさらにあいにくの曇り空です。   北海道の岬らしい風景です。 晴れの方がいいですが、曇っていればそれはそれで最果て感がして悪くはないかなと。   以前ニュースでやっていましたが、ここにはラッコがいるらしく、行きはラッコの写真を撮った人にラッコ写真を自慢され、帰りは会う人会う人にラッコはいましたか?と聞かれます。 別にラッコ見に来たわけじゃないんだけどなぁ。 某マンガにラッコでムンムンする話がありましたが、 みんな何かそんなものでも求めているんでしょうか。    岬の突端まで下りてきましたが、ラッコはいませんよと。    霧多布岬の近くは馬が放牧されているようでした。 この2頭はつがいでしょうか、ずっと寄り添ったままじっとしていました。 ひっつきもっつきってやつですかね。    根室に向けてしばらく走ると、浜辺を見下ろす高台に忘れ去られたような鳥居がありました。  鈍色の空に灰色の鳥居と、何かもの悲しさがします。 まあ、晴れていたらまた別の感想が出るんでしょうが。    せっかくのセロー号なので、ときどき脱線します。 根室へ向かう途上、寄り道になりますが落石のトーチカ跡を目指します。 googleナビだと明らかにおかしい経路が出るので、ログを探すと落石の外浜から25分ほど砂浜を歩くとありました。 さすがにそれはと思いましたが、現地に着くと砂が締っていてセローでも入っていけそうでした。 ただ、霧が深く視界は10mほどしかありませんので慎重に進みます。   視界不良以外は割と順調と思いながら走っていると、突然フロントが滑って危うく転びそうになりました。  どうも途中から路面の状態が変わっていたようです。  見ると潮が引いた直後らしく、砂が濡れて緩い状態になっていました。 さらに慎重に行けるところまでと思って走りますが、ときどきタイヤをとられてヒヤッとします。   しばらく行くと、ようやくトーチカ跡が見えてきました。 トーチカ跡と言っても、ある意味砂浜にでかいコンクリートの塊が落ちているだけではあります。 大樹町や広尾町では砂浜にトーチカ群があって、割とよく知られているようですが、こち