カラフル

何のCMか忘れましたが、いろんな色いろいろ、そんなCMの曲が昔ありました。

だからという訳でもありませんが、過去の写真を見返していたら、色が印象に残ったものがいくらかあったので、まとめてみました。

 

松前は桜の名所ですが、立地的になかなか行き難いところにあるせいか、いささかマイナーなイメージがあります。

ですが、実際に訪れると他の名所にも全く劣らない素晴らしいところだと思いました。

桜と言えば染井吉野のイメージが強いですが、ここには多くの種類の桜が植えられていて、非常に華やかでした。

行ったタイミングが運良く満開かつ快晴だったこともあって、今までに訪れた中で一番印象に残っています。



奥入瀬渓流へ行った際に、天気が良すぎて渓流を写すには難しいなと思っていたら、日陰の川面が緑色に染まっていることに気が付いたので、日がな一日、緑色を探しながら歩きました。

川面に向けて三脚を立てていたら、通りすがりの人に「何かあるんですか?」と聞かれたので、「緑色が」と答えたら怪訝そうな顔をされたことを覚えています。

 

 

鎌倉の長谷寺へ紫陽花山を見に行った際に、待ち時間2時間以上ということで、その間に鎌倉文学館へ行ったときのものです。傘をさしながら写真を撮っていたら、バラの棘で傘に穴を開けてしまいましたが。

寄れないレンズなのでかなりトリミングしていますが、それでもようやく普通といったところで、マクロレンズが欲しくなります。

肝心の紫陽花山の方は天気が悪かったこともあって、そんなに待ってまで見たいほどのものかな、というのが正直なところでした。

 

 

真夏に小さな無人島に渡ったときのものです。

30分しか上陸時間がないので、真夏の午後の地獄のような暑さの中を汗だくになりながらせかせかと歩き回りました。とにかく印象に残ったのが、海も空も真っ青だったことです。風で波頭が白くなるとざわざわした絵になりますが、湾内でかつ風もあまりなかったので水面も落ち着いた青色になっていました。

写真的には、上下左右無駄な空間ばかりだとか、PLフィルターが片効きしてるとか色々ダメなんでしょうが、目の前の圧倒的な青色を全部持って帰りたい気分だったので、超広角で目一杯撮るのが自分の気分的には正しかったのかなと思っています。

 


ブナ林はどの季節に行ってもそれぞれ良さがあると感じますが、紅葉は期間が短いがゆえか特に印象的に感じます。

朝日を浴びるブナ林ですが、FOVEONクラッシックイエローで現像して通常より黄色味を少し強めに出しています。

それでも、実際に見ていた時には、朝日を浴びたブナ林はもっと黄金色に輝いている印象でした。客観的にはともかく、自分が見ている印象はその時の気分が随分影響して見えているんだろうなと思うところです。

 


早朝の蔦沼に初めて行ったときのものです。

前日からの荒天で風も雲も出ていたため、どうにか晴れてくれと祈るような気持ちでした。結局日が差したのはほんの数分でしたが、雲がはれた瞬間にそれまで灰色だった森が真っ赤に染まったのは、まさに感動の風景でした。その感動を伝える語彙力がないのは残念ですが。

2回目に行った時よりもなぜか最初に行った時の方が赤色が深く、雲がはれた瞬間に一気に赤く染まったので、あの瞬間の素晴らしさはなかなかに忘れがたいものがあります。

紅葉時期の早朝見学が予約制になって、行きやすくなったのは良いのですが、当日の天気は運次第となったのは痛しかゆしというところです。

 


冬に近場を散歩していた時に、新雪から枯れた花の茎だけが覗いているのが目に留まりました。

ただそれだけのことですが、雪があると聞こえる音も静かだし、目に見える風景も閑だと感じるところです。

 



転勤で地方に来て早々の頃に、半島の向こうへ沈む夕日がとてもきれいなタイミングに行き会うことがありました。その時はスマホしか持っておらずとても残念で、それ以来夕方に近くを通る度に今日はどうだろうと気にかけていましたが、なかなかいいと思う条件に巡り合いませんでした。

この日も他所へ行った帰りにたまたま夕暮れに通りかかったのですが、風もなくかすかに海霧がかかって優しい光になっていて、めったに出会えない光景だと思いました。

この日はカメラを持ち出していて本当によかったなと思います。

客観的には日常のつまらない風景かもしれませんが、自分にはとても印象に残った光景でした。

 

 

いわゆる絶景スポットなんかで写真を撮っている人に、なぜ今目の前の光景を楽しまずに写真なんか撮っているのか、それよりも自分の記憶に刻み込んだ方が余程いいと言う人がいますが、確かにそのとおり、現場でしか感じられないものがあるとは思います。ですが、その一方で人間は忘れる生き物なので、どんなに目を見開いて見ても、いずれ記憶は薄れていくものだとも思っています。

自分にとって写真を撮る意味は、昔の写真を見ることで、その時自分が何を感じたか、何を考えたかを思い出すキーになるからだと思っています。 そういう意味で、絶景に限らず日常の風景でも写真で残しておくのは楽しいことだと思うところです。

頭のいい人で、一度見たものは忘れないと豪語している人もいましたが・・・

 

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