北海道ショートツーリング(歌島高原編)
今年は週末雨サイクルで思うように出かけることも出来ていませんが、久しぶりに土日晴れの予報だったので函館周辺へ一泊二日のツーリングに出かけました。
函館港に9時前に上陸し、最初の目的地のきじひき高原を目指します。
天気予報は晴れ昼前後に一時小雨の予報でしたが、上陸時点で函館市内は日が差しているものの、山の方は既にどんよりとした黒い雲が見えています。
山を登るにつれ、どんどん雲が濃くなり嫌な予感がしますが、展望台に着いて一息ついた時点でバケツをひっくり返したような土砂降りの雷雨になってしまいました。
自分はレストハウスで雨宿りできたので良かったですが、道中追い越してきた自転車の人たちは大変だろうなと。
30分ほどすると雨も小康状態になってきたので合羽を着て出発です。
合羽さえしっかりしていれば雨でもそれなりに快適ですが、ブーツカバーを忘れたため靴の中がプール状態になり、呪いの言葉を吐きながら道央道を北へ向かいます。
長万部で道央道を降りて進路を北西に変え、ひとまず寿都を目指します。
道中は、晴れ、曇り、雨と天気が目まぐるしく変わり何とも落ち着きません。
ちょうど昼頃に寿都に着いたので、道の駅で休憩兼昼食にします。
昼食はニシンそばにしてみました。
あまり期待はしていなかったのですが、ニシンの甘露煮の出来が思った以上に良くて美味でした。腹も落ち着いたので、今回メインの目的地である歌島高原へ向かいますが、少し進んだところに岬があったので少し寄り道をしました。
そこは弁慶岬という名前の岬で、ずいぶん立派な弁慶像と小さな灯台がありました。
名前から分かるとおり義経北行伝説ゆかりの地で、弁慶がここで味方の到来を待ち続けていたのだそうです。
そういえば、ここよりもう少し北に弁慶の刀掛岩なるものもあるようです。
岬は特に絶景というわけでもなく、あえて立ち寄るほどでもないかなと思います。
北へ目を転じれば積丹半島が見えますが、こちらは積丹ではありません。
岬から歌島高原までは数キロほどで、歌島漁港の山側に小さな脇道があり、そこから高原に入ります。
以前は歌島高原入り口の看板があったようですが、私が行った時には看板はなくなっていました。
脇道を進むと正面に墓地がありますが、そちらへは行かず右手側の脇道が高原につながる道になります。
道は車一台が通れるほどのフラットダートと舗装路が交互に現れます。
オンロードバイクでも大丈夫と書いている人もいるくらいで、それほどやっかいな道でもないですが、それでも砂利が深い所があったり、轍がかなり掘れている所があったりと、オフの初心者的には緊張はします。
最初は林の中を走りますが、直に林を抜けて見通しが良くなります。
高原を登っていく分には特に何かがよいとは感じられません。牧場でもないのに木の生えていない高原も珍しいと思うくらいです。
ここには2つ電波塔があり、手前の電波塔側は何か作業中だったのでそちらへは行かず、少し下りに差し掛かったところでセロー君の記念撮影をしました。
遮るものがないので空が広いです。
良い感じの絵を上げている人がいたので真似してみようかと思っていましたが、なかなか上手くは行きません。
高い木が生えていないので斜面の向こうに海が見通せます。
夏なら緑の草原の向こうに青い海が映えるのでしょうが、北海道の季節の進みの早さを感じます。
無駄に写真を撮ってからの再出発で、奥の電波塔を目指します。
2つ目の電波塔まで大した距離ではありません。
道は電波塔で行き止まりになるので、 やれやれとUターンして引き返しますが、振り返った帰り道は絶景とは言わないまでも、なかなかに爽快な風景が広がります。
少しズームして。
時間帯と微妙な天気のおかげで光が良くないのですが、それでも来た甲斐はありました。
出来ればよく晴れた日に再訪したいものです。
しばらくここでぼんやりして、満足したら来た道を引き返します。
さらに戻って最初の電波塔を過ぎたあたりですが、 ここら辺りが一番眺めが良いかなと思います。
本当はもっとカメラを右側に振って湾を大きく入れた方がバランスがいいのですが、光が悪すぎてどうにもなりません。
セロー君でイメージカット風に
いい条件で見るには朝方がいいのか夕方か、いつのシーズンがいいのか、函館あたりに住んでいる人がうらやましいです。
今回のツーリングで一番気に入った絵です。
これが撮れたので今回は満足です。
まぁ、ただの自己満足ですが。
本日の目的を達成したので、ここからは函館の宿を目指します。
この時はのんきに函館に戻ったら函館山で夜景見て、などと思っていましたが、北海道は広いということを忘れていました。
帰りは日本海側を走ります。断崖の下を海沿いに道路が走る風景は北海道を感じさせます。
途中茂津多岬灯台の看板が見えたので立ち寄りました。
この灯台、特に絶景というわけではないのですが、海面から灯台のてっぺんまでの高さが日本一だということです。
灯台の屋根がドリルみたいになっていますが、その天辺にさらに三角錐が付いていて、その分だけ日本で二番目の高さの余部灯台より海抜高度が高いとのことで、意地を感じます。
程よいさび具合がfoveon物件です。
大分と日も傾いてきたので少し焦りを感じ始めます。
再び函館を目指しますが、警察のご厄介にはなりたくないのでゆっくり急ぎます。
夕日の傾き具合を見ながら走っていましたが、いよいよ日が暮れてしまいました。
明るいうちに親子熊岩にたどり着きたいと少しセロー君に鞭を入れたおかげで、残照のあるうちにどうにか親子熊岩まではたどり着けました。
よく何々岩と名のついた岩があっても、実際に見るとどの辺りが?と思うことが大半ですが、この親子熊岩は確かに親子の熊が向かい合っているように見えます。すばらしい。
もう少し早く着けば親子熊岩と夕日のコラボを見られたかもしれないと思うと若干残念ですが、親子熊岩を見られただけでも良しとしましょう。
この後はまだ100Kmほどある道のりを再び函館へ向かいますが、真っ暗、寒い、ひもじい、通行止め有り、さらには霧も出ると散々な状態で、20時過ぎに這う這うの体で函館までたどり着き、夜景を見に行く元気もありませんでした。
北海道はやはり、日が暮れたらバイクで走るもんじゃないなと思います。
たどり着いた頃には飲み屋以外の食堂は既に閉まっていたので、場末のラーメン屋で夕食を取り明日に備えます。
(函館北斗編へ続く)↓
https://hibisanpo.blogspot.com/2023/12/blog-post.html
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